セミ

30何年かぶりにベッドを買い替えた。厳密にはマットレスは買い替えていたのだが、フレームごと替えたのが30数年ぶりということだ。前のベッドは確か今はなき関内の丸井で買ったもの。ワードローブとセットだった。同じ木目調。最初に一人暮らしをした時に買ったもので残っているのは、これでワードローブと文庫本用の小さな本棚だけになった。

ワードローブもベッドも20代の前半にしては大人っぽい落ち着いたデザインのものを選んでいたせいかずっと買い替えずに済んだ。先見の明があったということだろう(えらい)。マットレスが先にだめになり、かなり良いの(分不相応と思えるほど。自分の分がどのくらいかはわからないが)にしていて、気に入っていたのだが、昨年末、ふとした拍子にベッドには「セミダブル」というサイズがあるんだよな、ということに気づき、「あ、俺、ベッド大きくしたいんだ...」という隠れた願望が顕在化したのだった。

しかし、ベッドは高価なものである。そう簡単には買えない。大金払って今より寝心地を下げるわけにもいかない。つまり、分不相応なほどの(しかもサイズの大きい)マットレスと、それに見合った分不相応なベッドフレームを買わなくては、ということである。

しかし、色々あって、なんとか買えそうな目処がたったのでこの度、無事、購入にいたった。しかし、こんな贅沢して大丈夫かな...と不安になってしまい、初日はなかなか寝付けなかった。